Kindle無料キャンペーンは、KDPセレクトに登録した電子書籍を、90日間の登録期間ごとに合計最大5日間、無料で提供できる機能です。無料ダウンロードの増加が、その後の販売やレビューを保証するものではありません。まず利用条件を確認し、目的と測定方法を決めてから実施しましょう。
note記事を書籍にする人は、独占配信を先に確認
KDPセレクトでは、登録した電子書籍のデジタル版をAmazon以外で配信できません。自分のウェブサイトやブログも対象です。紙の本の販売は続けられます。KDPセレクト公式の独占配信条件
元のnote記事を公開し続けたい場合
既存記事をまとめた本をKDPセレクトに登録する前に、公開中の記事がその本のデジタル配信に当たらないかをKDPへ確認してください。通常のKDP出版と、任意のKDPセレクト登録は別です。元記事を残す方針なら、セレクトへの登録を前提にせず出版計画を立てられます。DraftZeroへの取り込みで、元記事が自動的に非公開になることはありません。
無料キャンペーンは電子書籍向けです。ペーパーバックを無料で印刷・配送する制度ではありません。紙の本を配りたい場合は、印刷と配送の費用を別に見積もってください。
無料キャンペーンの設定で間違えやすい点
設定はKDPの「マーケティング」から価格プロモーションの「無料キャンペーン」を選び、対象の本と日付を指定して保存します。少なくとも開始希望日の前日までに予約します。開始・終了は通常、太平洋時間の午前0時です。日本時間の午前0時とは一致しません。Amazon公式:無料キャンペーンの設定
- 5日間は連続でも分割でも使えます。「3日+2日」なら合計5日です。
- 開始日と終了日の間の日数を確認してください。終了日も丸1日無料になる、という読み方はしません。
- 対象の本が販売中で、当該KDPセレクト登録期間内に設定できるかを確認します。未使用の日数は次の期間へ繰り越されません。
- 告知を出す前に、対象ストアの商品ページで実際に無料になったことを確認します。
開始直前の予約には反映まで時間がかかる場合があります。余裕を持って予約し、告知に使う日本時間は予約した太平洋時間から換算してください。Amazon公式:反映までの時間
カウントダウンディールとの違い
同じ90日間のKDPセレクト登録期間では、無料キャンペーンかKindle Countdown Dealsのどちらか一種類を選びます。日程をずらせば両方使える、という制度ではありません。カウントダウンディールはAmazon.comとAmazon.co.uk向けで、日本のAmazon.co.jpでは利用できません。Amazon公式:Kindle Countdown Deals
| 確認項目 | 無料キャンペーン | カウントダウンディール |
|---|---|---|
| 対象 | KDPの全マーケットプレイス | Amazon.com・Amazon.co.uk |
| 期間 | 合計最大5日・分割可 | 最大7日・一回の連続したキャンペーン |
| 価格と収入 | 無料配布分のロイヤリティなし | 割引価格を基に選択済みのロイヤリティ率で計算。税や配信費の条件あり |
| 主な事前条件 | セレクト登録・販売中 | セレクト登録30日以上。価格の据置期間などの条件もあり |
カウントダウンディールのロイヤリティは、通常価格に70%を掛けた金額ではありません。日本で価格を手動変更する場合も、この制度とは別に、通常の価格・ロイヤリティ条件を確認してください。
目的と結果を分けて記録する
曜日やジャンルだけで「何冊配れる」「何%が購入する」とは予測できません。以下は記録用の項目で、成果の目安ではありません。実施前後で同じ長さの期間を取り、広告や新刊発売など、同時に行った施策も書き添えます。
| 記録項目 | 実施前に決めること | 実施後に確認すること |
|---|---|---|
| 認知 | 配布する本・対象ストア・日数 | KDPレポートの無料配布数 |
| 販売 | 比較期間と対象の本 | 有料注文数・ロイヤリティの差 |
| 費用 | 告知に使う金額の上限 | 広告・紹介掲載などの実費 |
| 次の判断 | 続ける条件・見直す条件 | 結果と、他の施策の影響を区別 |
無料配布数は、実際に最後まで読んだ人数とは異なります。後日の有料注文を無料配布数で割っても、同じ読者が購入したと確認できなければ「転換率」とは言えません。KUのKENP既読ページ数も無料ダウンロードと分けて記録します。
無料ランキングと有料ランキングも別です。無料期間の順位を、有料販売の順位実績として紹介しないでください。Amazon公式:販売ランキング
告知と出版準備のチェック
- 読者が得られる内容と、実際の本の本文・目次が一致しているか確認する。
- 対象ストア、開始・終了日時、購入リンクを明示する。告知回数は自分の読者の反応から決める。
- レビューを求める場合、特典や報酬と引き換えにせず、評価や感想の内容を指定しない。
- 終了後に有料価格への復帰を確認し、結果と費用を記録する。
レビュー獲得を無料配布の条件にしないことが大切です。Amazon公式:カスタマーレビュー
本がまだ完成していない場合は、キャンペーンの日程より、原稿の確認と出版用ファイルの準備を先に進めましょう。無料の原稿ツールで記事や文書を取り込み、基本のEPUB・PDFを作成できます。KDPへの申請、配信先の選択、商品ページの最終確認は著者自身が行います。
公式ルールの確認日:2026年10月4日。この記事の記録方法と告知チェックはDraftZeroの提案です。無料配布後の売上増加を保証するものではありません。